こんにちは。

田園調布のWIMA太極拳です。

先日、あおぞら杯で太極拳で1位を獲得した、松矢好布さんの演武の動画を撮りました！

今回撮影してみたのは、武当式の中でもとても難易度が高くて、流派の真髄がぎゅっと詰まっているとも言える、逍遥掌（しょうようしょう）という名の、たいへん珍しい套路です。

名前のとおり、あてどもなくうろうろと歩く風情で、套路が繰り広げられていく構成です。

実は、武当山には逍遥谷と呼ばれる美しい渓谷があります。

こんな感じの。

ただ、猿が多いので、通称「猿谷 Monkey Valley」と地元のみんなは呼んでいますけどね（笑）

この逍遥谷を散策するようなイメージでゆったりと動いていくのが理想です。

老師が長い衣を風にたなびかせながら、すすすーっと動いていくような。

松矢さんご本人も「まだまだ修行が・・・」と苦い顔で、ボヤいていらっしゃいました(^^)

また時間を経て再撮影したら、その変化も見られて、とてもおもしろいかもしれませんね。 

そしてなによりも、じっくりと練り込めば練り込むほど完成度があがっていく套路があるなんて、なんて素敵な人生のあり方なんだろうと、じんわり感動します。

道（タオ）の哲学は、ひとが息を引き取る最後の瞬間まで自らが決めたテーマを追求して、深めていくことにありますしね。

そして、最後はチリとなって消えていきます。

自らが生きた痕跡をきれいに消して、この世をいったん離れるのです。

「ワシの名を歴史に刻むのじゃっ〜！」としゃかりきになっている、どこぞの御方とは格が違う（笑）

それでは、逍遥掌をどうぞお楽しみください。

これから少しずつ、上級生たちの演武の動画を撮影していきたいと思います。