幻の太極拳をオンラインで学ぶ
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幻の太極拳
こんにちは。
東洋一美しい太極拳をやっている、東京・田園調布の太極拳教室|WIMAです。
きょうは、実はうちの教室では幻の太極拳をやっているんですよ、というお話からはじめてみたいと思います。
そして、先に結論を書いておくと、その幻の太極拳がオンラインで学べるんですよ、というところに着地します!
しかも、この幻の太極拳をオンラインできちんと学べるのは、日本ではうちくらいかもしれません。なぜなら、この流派を日本でやっている人口がそもそもめちゃくちゃ少ないから!
日本の太極拳人口は100万人
何を持って少ないと言うのか、具体的な数字でお話していきましょう。
まずは日本の太極拳人口は、約100万人(2018年発表の論文参照)と言われています。
結構、多いですよね。
その多さをより実感して頂くために、比較データを出してみると、柔道人口で16万人、空手人口で110万〜120万人、剣道人口で177万人と言われています。
すると、やはり太極拳人口が100万人というのは、かなりな数と言えるでしょう。
でも100万人もの方が太極拳を嗜んでいるにも関わらず、ほとんどの方はうちの流派が実在していることを実はご存知ないかも・・・。
さあ、どういうことなんでしょうかね。
実は、太極拳には流派がたくさんある
太極拳が日本に入ってきたのは1950年代と言われていますが、日本で本格的に流行りだしたのは1970年代に入ってからで、日中国交正常化(1972年)以降に制定拳(共産党が創った、国民体操的な現代風太極拳)や、楊式、陳式などの流派がどんどん入ってきて一気に広まったようです。
ちなみに、流派の違いについては、ぜひこちらの記事を参考にしてみて下さい。
そんな中、WIMAでやっている幻の太極拳は、武当式あるいは武当派と呼ばれるもので、道教の山である武当山から来たものです。
幻の太極拳を育んだ仙境、武当山
武当山は、唐の時代に開かれた道教の修行山として、歴史的にも昔から有名でした。なので、中国哲学や歴史を学ばれている方は、もしかしたら聞いたことがある名前かもしれません。
山では、道士が修行の一環として受け継いできた養生法が実践されてきました。道教思想の不老長寿の実践です。
ただし、道士あるいは皇族しか知ることがなかった門外不出の養生法は、山の麓の一般人でさえ誰ひとりとして知らないまま、時代は1980年代後半になっていました。
江沢民が山に視察に来た際、文化大革命で大半が失われてしまった武当派の養生法をもう一度復活させ発展させよという命の元に、武当道教功夫学院が設立されます。これが、武当山での武術学校第一号です。
さらに1994年、武当山が世界遺産に登録されます。
そこから一挙に武当山 (Wudang shan)の名前が世界的に知れ渡るようになります。
門外不出の養生法、日本へ渡る
世界遺産になってさらに門戸が開かれたことをきっかけに、中国全土のみならず、世界中から多くの人が集まり、武当山の養生法を学ぶようになりました。
WIMAの師範も、2000年代に武当山で修行をして日本に持ち込んだひとりです。
ただ、70年代に一気に他の流派が日本国内に広まった中で、武当式はだいぶ後発で日本に入ってきた流派のひとつ。日本国内でまだあまり知られていないのは、世の事情をふり返ると当たり前かなと感じています。
こういった背景で、わたし達は幻の太極拳をやっている、というお話になるわけです。
武当山は道教の山で、仙人がたくさん棲んでいます。そんな神仙思想が実践されている山の太極拳ということで、まさに幻の太極拳の名称はぴったりな感じもしますね。
その幻の太極拳の武当式を学べる教室も、うちWIMA太極拳を含めて、全国に数えるほどしかありません。
さらにうちの場合、時代に合わせてオンラインでも本格的に学べるようにしました。
オンラインでも学べるようにした訳
というのも、東京を離れて、穏やかな地方で暮らしながらのリモートワークに切り替えるひともどんどん出てきている昨今。うちでもそういう生徒さんが増えつつあって「でも、首都圏を出ることでWIMAを辞めちゃうのは、嫌だ〜(T_T)」と揃いも揃って仰ってくださっているのは、本当にありがたいことです。
やはり、幻の太極拳、東洋一美しい太極拳だけあって、他の流派の太極拳は敵わない“何か”を、武当式はたたえているのかもしれません。
だから、そのような新しいライフスタイルに入られる方のニーズに応えるためにも、オンラインレッスンを本格始動しました。
いつでもお申し込み、お問い合わせを受け付けております。
まずは、お気軽にお声がけください。
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